2011-09-24

海に潜るおじいの話

久高のおじいから聞いた話。

小学3年になると
夕飯のおかずを捕りにさ、毎日海に潜ったよ。
長男の仕事だからさ。
何も捕れなかった日は、
親父に怒られてよー。
厳しいよ!夕飯は無し。
みんなが食事をしているのに、
隣の部屋でお腹空かせてさ。
獲れない日もあったわけ。
怒られるからさ、毎日真剣だったー。
学校帰りに海に潜るわけ。
部屋の灯りが消えると、
親父が寝たという合図だから、
ばーっと台所へ行ってさ、
母ちゃんが(早く食べな)と
残してくれた握り飯を食うの。
真っ暗な台所で音を立てないで。
母ちゃんがこっそり
親父にばれないように作ってくれてね。
ほんとに辛かったから、
ぼくの子には絶対させなかった。

と無邪気に笑って話してくれました。
いい話だー。おじいの笑顔の奥に厳しさを感じる。
毎日毎日、おかずを捕まえる!
70代になるまでずっと
母の愛情はおじいの心に
光ってるように見えました。
電気は無い、夜が闇の頃の話です。

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