2010-08-24

「ふみきりのかんたくん」です。






かんたくんの作者は藤巻吏絵さんです。福音館のこどものともで何年か前に「アルマジロくんとカメくん」という絵本でご一緒しました。
今回のお話は教育画劇、という出版社から今月末に刊行します。「ともだち」という幼年童話と同じ時期に刊行となりましたが、「ともだち」が終わって、すぐに本格的にとりかかりました。
かんたくんとくまの女の子が主人公で、ふみきりのかんたくんを中心に2つの町の遠景から物語が始まります。
ふみきりって動かないし突っ立ているし、どのくらいデフォルメして描くか、駅まで何度も行きました。
ずんずんまちとのんびりまちに住む動物達と、ふみきりのかんたくの、のんびりした詩的な情景が浮かぶお話です。人の一生を偲ばせるような面もあります。

かんたくんはいつも同じ場所に立ち、春も夏も秋も冬も、いつか遠い所に行ってみたいなあ!と夢を見ながら声を張り上げて踏み切りの仕事をしています。ところがある日、目の前でくまの女の子のパプニングと遭遇してしまい、かんたくんおおあわて..。という展開。そして(ふみきり)人生はつづく...といようなラストです。機会がありましたら手に取ってみてください。

出来上がった絵本を子どもに読んであげたり、読んでもらう静かな時は
いろんな事が砕け散って、報われる瞬間です。







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