2010-08-30

夏の犬山城






夏休みに伊勢神宮へ参ってから、海水浴をした帰り道、
子どものリクエストでお城巡りを少しだけしました。
お城は福山城と小田原城しか行った記憶は無く、あまり覚えていません。
今回は子どもがお城に興味を持ったので、せっかく行くならと信長の清洲城と、国宝の犬山城に行きました。清洲城は平成に再建されたもので、実際の場所とも少し離れています。戦国時代を知る資料館としては、面白く楽しめました。
犬山城の感想は、美しい、意外と小さい、国宝に値する、等。
天守閣は江戸時代に付け加えたそうですが、一歩中に入ると重厚な野面積の壁、太い柱、
狭い急な階段、空気が戦国時代に戻った様な気がしました。
長い年月で階段がつるつるに磨かれて、斜めにすり減っていました。降りる時は踏み外しそうで、登りも時間がかかります。武将、武士達は日々どんな想いで生きていたのか、と、実際に対戦で使われた鎧を見ながら想いを巡らしました。
木曽川を眺め、気持いい風に吹かれて天守閣をおそるおそる一周。床が気持斜めにすり減っていて狭くて、怖かった。
瓦屋根は、改修を重ねているので造られた当時のものではないと思うけど、色も形も、日本の瓦屋根はいいとしみじみ思った。
亀の甲羅の上に桃が乗っかっている。これは魔除けだそうです。桃は魔除けの意味があって、桃太郎のお話も魔除けから来ていると、門の係の方が子どもに教えてくれました。
この亀は初代の瓦に付けられていたものの一部で、現代までしっかりと現存できたのは、この魔除けのお陰なのかもしれないと思った。
見終わったあと、こどもが庭から見上げた犬山城を、スケッチブックに絵の具で描いた。
あんまり暑い日だったので、私は描かず、子どもの描く絵を見ていました。


2010-08-24

「ふみきりのかんたくん」です。






かんたくんの作者は藤巻吏絵さんです。福音館のこどものともで何年か前に「アルマジロくんとカメくん」という絵本でご一緒しました。
今回のお話は教育画劇、という出版社から今月末に刊行します。「ともだち」という幼年童話と同じ時期に刊行となりましたが、「ともだち」が終わって、すぐに本格的にとりかかりました。
かんたくんとくまの女の子が主人公で、ふみきりのかんたくんを中心に2つの町の遠景から物語が始まります。
ふみきりって動かないし突っ立ているし、どのくらいデフォルメして描くか、駅まで何度も行きました。
ずんずんまちとのんびりまちに住む動物達と、ふみきりのかんたくの、のんびりした詩的な情景が浮かぶお話です。人の一生を偲ばせるような面もあります。

かんたくんはいつも同じ場所に立ち、春も夏も秋も冬も、いつか遠い所に行ってみたいなあ!と夢を見ながら声を張り上げて踏み切りの仕事をしています。ところがある日、目の前でくまの女の子のパプニングと遭遇してしまい、かんたくんおおあわて..。という展開。そして(ふみきり)人生はつづく...といようなラストです。機会がありましたら手に取ってみてください。

出来上がった絵本を子どもに読んであげたり、読んでもらう静かな時は
いろんな事が砕け散って、報われる瞬間です。







2010-08-20

「ともだち」ができました。






作者は詩人の木坂涼さんです。
お茶目なねずみくんと、森にひっそりと住むくまおじいさんのお話。
どこにでもありそうな、あるのだけど、大人は気が付かず
通り過ぎてしまう、そんな子どもの宝物のような一日や一瞬が
あたたかな友情で描かれています。  
くまのおじいさんとねずみ君の息使いや音、
森の空気の動きが感じられます。

今までの4色分解とは違い、版分けで絵を表現してみました。
メガネをかけながら、毎回トンボを合わせて、
1枚の絵を仕上げるのに、4色それぞれ描きました。
4枚合わさった色を頭の中で想像しながら、版画のようなものです。 

見返しの紙は、既製の赤い紙を使わず、
特色の赤を白い紙に両面、刷っているので深い赤色が美しいです。
表紙と表4の白い余白は、よーく見ると薄く色が入っているのです。
全て描き上げるのに、長い期間がかかりました。
そろそろ、8月末には書店に並びます。

2010-08-14

小さなサザエさん

        
        
子どもが白い袋を抱えて 友達の家から走って来た 
袋を開けると サザエさん一家が並んでいた
私はお菓子になったサザエさんを見たのは初めてです 
サザエさん一家を買い 小脇に抱えて電車に乗る友達のお母さんを
想像して 喜びに浸りました
カツオもタラちゃんもきちんと正座をして
にこやかに笑っている 磯野家は気持がいいなー
食べるのは気が引けると思いながら 
サザエさんを頭からたべた 意外とおいしい チビッコはタマ
相棒は フネは食べたくないーカツオがいい などと失礼な事を言って
カツオとタマを取り合いしていた 
全部食べられないうちにと チビッコは
残ったフネとタラちゃんを大切そうに冷蔵庫へ入れました 
         
       
       
        
        

2010-08-02

中華鍋が逆さまになったような焦げた姿





はやぶさのカプセルをみたい と以前から子どもにねだられていて
人ごみが大嫌いな自分が 生まれて初めて2時間半も行列に並び
観てきた  観る時間は歩きながら1分程
中華鍋が逆さまになったような真っ黒に炭化した外側を
目の前にして よく戻って来たものだなあ と思った
ちびっ子も自分も 一緒に行った友達親子も 
朝から夕方までJAXAを歩き回った
偶然出逢った地元の友人親子は2日連続で来ていた
イカロスの実物大模型は帆が不思議で面白い
ソーラーシステムはとても進化しているようで
研究員の方々が詳しく説明してくれた
すごい技術なのだという事だけはわかった